何で母がカルトを信じたのか。それはワンオペ育児の辛さから何が拠り所を求めていたのではないかな。と今は思います。
私は3歳まで父の勤める会社の社宅があった埼玉県に住んでいましたが、
その後東京西部にある父の実家を建て直したため引越し、三世代同居になります。しかもタチの悪いことに母と同い年の小姑(父の妹)もいたのです。
父方の祖父母は自営業でしたから自宅で仕事していたのですが、孫の面倒を見るタイプではなく、妹を妊娠中の母が電車で1時間かけて健診に行くときも私を家で見てくれることはありませんでした。
更に小姑にもいびられていたようなのですが、祖父母は末っ子の小姑を溺愛していて「そのうち嫁に行くから」と家から追い出したりしませんでした。
余談ですが小姑は私と妹の子供部屋になる予定だった6畳の部屋に内鍵をつけて占拠したため、私と妹は小姑が出ていくまでかなり長い間四畳半を二人で使っていました。
私が小学校に入学する前の年(=年長さん)、祖母が亡くなったのと、妹がはしかで死にかけたのが一気にやってきたこともありました。
母も結構一人でなんでも頑張ってしまう(そしてできてしまう)タイプなので周りに弱音を吐けなかったのかも知れません。
今と違ってネットでストレス発散の情報収集をしたり、
ママ友を募集してみたり、
ファミリーサポートを利用して子どもたちを預けて一人の時間を作る。なんてこともできなかった時代ですからね。
昭和時代は主婦なら家事も育児も全部一人で完璧にこなして当たり前でした。
だから最後にすがりついたのがカルトだったのかもしれません。
そう考えると私は出産こそ遅めだったけど、今の時代に母になれてよかったのかなと思います。
私は色々な理由が重なって結婚して10年以上子どもがいなかったのですが、
この10年で
育児支援の制度もググッと増えたと感じています。
制度を利用したり周りにいっぱい頼っていけば宗教に走らなくたってなんとかなりますからね。
そもそも困ったときに宗教に走るってのが私の中にはないな。
でも母はきっと他にどうしようもなかったんですね。
そう思うと母も被害者の一人だったのかもしれません。
母に当時のことを聞いてみたい気もしますが、
また聖書の勉強始めるわ!とかなったら面倒なので、←思い込んだら一直線なLP1
この話は私の中だけで留めておきます。←ブログでは書きまくってるけど。
記憶を共有している人がいないため、
思い違い、思い込みの場面もきっとあるかと思いますが、私にとっては体験したこと、感じたことは全てノンフィクションです。
占い師の祖母、占い嫌いの母と来て、私が数秘をやっているのもなんだか面白いですね。
結局好きなものは止められなかったということです。
これにてカルトの話は終わります。
お付き合いいただきありがとうございました。