何事にも始まるきっかけがあります。
私の母がカルト宗教を信じ始めたのは私が小学校に入学してしばらくしてからだったと思います。
同じクラスにエリちゃん(仮名)という背の高いおとなしい女の子がいたのです。
すごく仲が良かったわけではないのですが、
どうやら母親同士も仲良くなった様子。
ある日エリちゃんの家へ母と妹も一緒に行ったのですよ。
この辺りの記憶が定かではないのですが、(多分何回か遊びに行った後だったと思う)
家にはお父さんもいて、
いきなり聖書を読むことになったのです。
そうそう。母のハマったのはキリスト教系の決まりがめちゃくちゃ厳しいところ。
「輸血しちゃいけない宗派」
と書けばわかるかと思います。はい、ピンポーンと家に勧誘しに来るあそこです。
その後、エリちゃんママの紹介なのか家にも例の「聖書のお勉強をしてみませんか?」の方が来て、
週一回ぐらいだったか、母はリビングで聖書の勉強を始めました。
私は読書が好きで漢字もかなり読めた(3.4年生ぐらいの漢字は読めた)ので
イラスト入りで子ども向けに聖書の内容をわかりやすく書いた「わたしの聖書物語」という黄色い表紙の本を渡されました。
おいおい、私も勉強するのかい!?
でもイヤとも言えません。
なんだかわけのわからないうちに私も聖書の勉強をすることになったのです。
訪問に来ていた方には三人の娘さんがいて、私は三女の当時小学六年生のお姉さんが先生役となり、
毎週聖書物語を読む生活が始まりました。
イラストは当時印象的だったこと。
キリストがやたら健康的なビジュアルでした(笑)。テルマエロマエに出てきそう。
やっぱりビジュアル的記憶は強く残りますね(笑)。
他にも一般的なキリスト教とは違う点がいくつかありました。
キリストは十字架ではなく一本の杭に打たれて処刑(両手は頭上に伸ばして重ねてる状態)
天国地獄といった死後の世界の概念はない。死んだら無になるだけ。
信者の娘として生まれ、後に脱会したいしいさやさんのマンガかなり詳しく描いてありますね。読んでてあるあるでした。この方はお母さんがかなり熱心な信者でうちよりも過酷です。